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代表者挨拶


細胞老化はさまざまなストレスによって誘導され、炎症性蛋白質や細胞外小胞を周囲に分泌するSASP(senescence-associated secretory phenotype)を介して、局所もしくは全身に慢性的に炎症を誘発し、さまざまな加齢性疾患の発症や病態の悪化に関与することが明らかとなってきました。そのため、近年では老化細胞に選択的に細胞死を誘導することで体内から排除するセノリシス効果を狙った治療法や、有害なSASP因子を標的としたセノモルフィクスなどの新たな治療法が検討され世界的に開発が進められています。本事業では、日本・中国・韓国において、1細胞レベル、個体レベルでの各種加齢性疾患モデル、そしてヒト個体での細胞老化研究に取り組んでいる研究者がそれぞれの国を行き来して交流し、お互いの知見を交換し継続して共同研究に取組むことで、将来、世界の細胞老化研究の柱となる人材の育成と長期的国際研究ネットワークの構築を行うことを目的としています。
がん研究所細胞老化研究部
部長 高橋暁子